産後の悪露(おろ)はいつまで続く?
出産後は悪露(おろ)という月経のような出血が長く続きます。
これは分娩後に脱落した内膜、子宮からの傷からの出血やリンパ液、粘液からなるものです。
悪露の色は赤から白へと徐々に変化します。
出産直後から1週間程度は量も多く赤い色でその後赤色→茶褐色→黄色→白色と変化していきます。
1か月健診ごろは赤褐色の悪露が少量出ている方もいますが、悪露の終わる時期は個人差も大きく、産後の健診で子宮の戻りが順調であればその後の変化を自身で観察します。
だいたい6~8週頃に終わる方が多いようです。
気を付けるのは、1週間以上も量の多い赤い悪露が続くとき(子宮の戻りが悪い)や悪露のにおいか異臭をを放ち下腹痛や発熱があるとき(子宮内感染)は必ず産科に連絡して受診しましょう。
またおさまっていた悪露が再度出るときも出産した病院に問い合わせましょう。
子宮の戻りを悪くしないために、産後は体を安静に休めて、赤ちゃんに授乳し、子宮内感染を防ぐためにトイレの後は前から後ろ(肛門側)へ向かって拭きましょう。肛門周辺には大腸菌などの細菌が多いためです。パットの交換もこまめにして雑菌を繁殖させないようにしましょう。