妊娠中のお手入れの大切さを実感したこと

20年ほど前のことですが、妊娠中からのお手入れの大切さを実感したケースがありました。
妊娠中の安定期に、産院では妊婦さんに助産師がおっぱいのチェックをして産後の母乳育児のためのアドバイスをすることがほとんどです。

あるママが、出産後に授乳をするときに病室を訪れた時にそのママの乳頭は短乳頭でした。
短乳頭の場合は赤ちゃんが母乳を飲むのにひと苦労するため、直接飲めないときは、産後に乳頭保護器などカバーのようなものを使って授乳をすることがあります。

その方の授乳を介助するときは保護器を使用するかも、と思って乳頭のマッサージをしていたら、すごく軟らかいんです。
(乳頭は硬い人もいればもともと軟らかい人もいて個人差があります)
これは保護器必要ないかもと思い直接授乳を試したら、何の問題もなく授乳が出来ました!

その方の妊娠中のおっぱいチェックを担当した同僚の友人助産師Aさんに「○○さん保護器使わなくて直母(直接母乳が飲めること)ができたよ!」とうれしくて伝えたら、
「そうそう、赤玉で毎日引っ張るよう言ったから、してくれたんやね」
(※赤玉というのは乳頭吸引器という乳頭専用のスポイトのようなもので丸い部分が赤い色で赤玉と呼ばれていました)

乳頭は大きさや長さも直接飲めるかどうかの要因になりますが、軟らかさ(伸展性ともいいます)も重要です。
赤ちゃんの吸てつも重要です。

その方はなんの苦労もなく母乳育児が確立されました。
妊娠中からお手入れを継続された結果だと思います。

妊娠中に産院でおっぱいのアドバイスがあると思いますので是非アドバイスを実践されてみてください。

福岡市の産後ケアの助産院 ママのサポートあさがおでは妊娠中の相談にも応じます。